ノウハウ

30代で経営企画への転職を成功させるコツ|必要なスキルやキャリアパスも解説

栗田 謙人
更新日:2023/09/12

30代は、キャリア形成に重要な時期です。営業部や事業部でチームリーダーを経験したり、プロジェクトを任されるなか、会社経営に近い経営企画を目指したいという人も多いのではないでしょうか。本記事では、30代で経営企画への転職を成功させたい人のために、必要な技能や経験とともに、転職への道筋を示していきます。

目次
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経営企画への転職難易度とは?

経営企画への転職は、とても難易度が高いです。経営企画は、経営にもっとも近い部署。会社の中長期的なビジョンと活動計画を立案、進捗管理から改善までをデータに沿って決定していきます。

スキルは、会社全体を俯瞰し、客観的なデータを駆使し、社内調整を円滑に行うことが求められます。社内でも優秀で調整力のある人材が進む部署でもあります。まず、大手企業の場合と、中小企業やスタートアップの場合とに分け、その難易度について説明しましょう。

大企業や上場企業の難易度

大手企業や上場企業の経営企画への転職難易度はとても高いです。なぜならば、新卒入社のプロパー社員の中から優秀な人材を、幹部候補、経営者候補として育てているからです。また、優秀な人材が応募してきますので、競争が激しいことも理由の一つです。

一方、自社教育の人材とは別に、即戦力を求めるケースがあります。その場合、大手会計事務所出身者や大手企業の経営企画経験者、監査法人、コンサルティングファームや金融機関の出身者などを募集しています。

大企業では、経営企画に求められる業務の幅が広く、それぞれに精通した人材が求められます。例えば、中期経営計画や年度計画の立案、取締役会や経営会議、株主総会の資料作成と進行、予算実績管理、事業開発や経営戦略の立案だけでなく、新規事業分野のM&A経験や、事業部ごとの中長期計画の策定などが求められます。

中小企業や新興企業の難易度

中小企業やベンチャー企業で経営企画を募集するケースでは、大手企業とは別の資質と技能が求められます。

中小企業では、経営陣が必要とする業務のすべてを担当する場合もあります。正確な分析と迅速さが求められ、経営陣と議論しながら調整する力が必要になります。大手企業での経営企画の経験者より、中小中堅企業で社長や経営陣と一緒に問題解決に当たった人材のほうが経験が豊富な点は有利といえるでしょう。

スタートアップの場合は、経営陣のビジョンや思想が強いため、共感しながら企業の将来像を作る資質が求められます。論理性と効率性が重視されますので、クリティカルシンキングや論理的思考に強い人材、巻き込み力が高く推進能力の高い人材が求められます。

経営企画へ転職をする際に有利に働く職歴とは?

経営企画は全社的な経営課題を客観的に俯瞰できる資質と、論理的思考やクリティカルシンキングなどのスキルが求められます。転職活動でアピールできる職歴や経験は以下になります。

コンサルティングファーム

コンサルティングファーム出身者は、経営企画で歓迎される人材の一つです。その理由は、企業戦略、M&A、組織改変などの業務の経験が豊富な人材だからです。財務系のファームならば事業実績の確認や財務状況の分析などに必要な能力が期待されます。業務のほとんどはコンサルティングファーム時代に経験していますので、即戦力としての活躍が期待されます。

事業会社での戦略・企画部門

事業会社で、事業企画や事業戦略の部署に従事した職歴も、経営企画には有利に働きます。
事業企画は、会社の方針に従って企画し推進する経験を積んでいますので、事業に対する具体的な課題解決の経験が豊富です。現場に近い企画部門は経営企画での仕事にも役立ちます。

また、戦略企画では市場調査・分析のスキルが磨かれています。それらも、会社全体の経営を考える上で役立つ経験です。マネジメントやコミュニケーションのスキルも経営企画で役立ちます。

ファイナンス関連職種

経営企画では、財務諸表から経営指標を読み取り数字をもとに経営層への分析結果を報告したり、提案をしたりします。経営指標を分析し、問題点を抽出することも必要で、それが中長期計画や年度計画の基礎になります。

投資銀行、会計事務所や監査法人などの勤務経験は、企業の財務を分析するのが仕事ですので、経営企画部署でも、経験とスキルを活かせます。同じ理由で、経理部門からの転職も比較的有利です。

新規事業開発・プロダクトマネジメントの経験

企業が初めてチャレンジする新規事業を立ち上げた、プロジェクトマネージャーを担当したなどの職務経験は、経営企画への転職に有利です。

事業の立ち上げでは、マーケット分析と将来性、技術トレンドなどの情報収集と分析の能力が問われます。事業が成長し成功するまでには、計画的な投資と回収が必要です。責任者として新事業を成功に導いた経験は、ビジネスパーソンとしても希少な人材であることを示します。経営企画未経験でも十分なアピール要素になります。

30代の経営企画担当者に求められること

30代の経営企画求人では、発生する業務を迅速に処理する能力と、全社を俯瞰できる資質が求められます。求められるスキルは以下の通りです。

戦略的思考力

中長期的に将来を見据えて戦略的に考える能力は、経営企画の重要な資質です。

市場や社会環境などマクロの動向についての情報を収集し分析できることと、経営側が目指すものと事業部の現実とのバランスを調整しながら、的確な戦略を立てる力が必要です。経営戦略の策定には、客観的で理論的な思考が求められます。現職の業務のなかでも戦略的思考は鍛えられますので、中長期的な視点を持つ訓練をしましょう。

マネジメントスキル

30代になると、実務はもちろんチームで活動することも必要になります。

経営企画の仕事は多岐にわたり、大企業では分業体制がとられることもあります。大きなプロジェクトをいきなりリーダーとして任される可能性もありますので、チームメンバーを動かす巻き込み力や、コミュニケーション能力なども求められます。また、将来的には新メンバーの教育も担いますので、その素養も大事です。

プレゼンテーションスキル

経営企画では、担当するプロジェクトについて経営陣に報告することが多くなります。また、株主総会、取締役会、経営会議のそれぞれで、主な内容について説明する機会も多くあります。短時間で趣旨を説明する能力、多数を相手にしたパブリックスピーチの経験や、ビジネスプレゼンテーションの経験も問われます。

株主などのステークホルダーに対しロジカルに伝えたり、事業部を具体的な話で説得したりするプレゼンテーションスキルの高さが求められます。

協調性と柔軟性

事業部や営業部などとの折衝やヒアリング、経営者の意向の説明など他部署とのコミュニケーションは経営企画の基本業務です。計画の遂行では、各部署のスケジュール、業務を調整しながら、会社全体の経営課題解決のための協力を仰ぐことも多いです。チームプレイヤーとして、各社員の話を真摯に聞き、全体最適を探って調整する柔軟な考え方と協調性が重要な資質です。

経営者の端的な話を現場に適した形で伝えながら、相手の事情を汲み修正していく力。それが経営企画に求められる調整力です。

30代で経営企画に転職するためにしておくべきこととは?

営業での経験、チームマネジメントなどの経験を積みいざ経営企画を目指そうというとき、どのような経験とスキルを蓄積すれば良いでしょうか。30代で経営企画をしようと考える場合に、蓄積しておくべき経験は以下のものです。

ビジネス知識の習得

経営企画は、ビジネス用語や概念がわからないと対応できない職場です。マーケティングや組織論、経営判断など日々進化する知識を常に身につける必要があります。経営関連の最新の図書を少なくとも月に数冊は読み知識と認識をアップデートする習慣をつけましょう。日経系やForbesなどのWEBニュースやビジネス、スタートアップなどの最新情報を毎日チェックすることも大事です。

スキルの強化

経営企画では、PCをはじめ高度なスキルが求められます。大きな会社では、全事業部の最新の売り上げデータや営業データを迅速に処理し、俯瞰できる資料を作成する必要もあります。また、経営会議、取締役会、株主総会などのプレゼンテーション資料の作成なども担当します。わかりやすい資料を作成するスキルが求められます。

また、プレゼンテーションスキル、コミュニケーションスキル、企画力などに加え、担当業務によっては企業法務にも明るい必要があります。営業職など現在の職務でも活きるスキルですので、意識的に身につけましょう。

業務経験の積み重ね

経営企画への転職は、知識やスキルだけを見られるわけではありません。特に中小企業やスタートアップの場合、職務で培ってきたビジネスパーソンとしての経験が問われることもあります。営業部で常に戦略的に新規開拓をした、事業企画で予想以上の品質と利益を出した、競合コンペに強いなど、現在の職務で注目される実績を残すことも大事です。

企画力、チームマネジメントの能力、計画遂行能力、予算管理能力などに優れていると評価できる実績は、経営企画の求人でも有利です。

人脈の構築

経営企画への転職を成功させるために、幅広い人脈を積極的に作ることも有効です。

経営陣や事業部、営業部のトップとのコミュニケーションが必要になります。業界内はもちろん、異業種含めて多くの人とのネットワークを強化しておくことで、自社の成長につながるアイデアや新サービスの情報などが集まるようになります。

交流会などの機会に人脈を広げ、アンテナを張り巡らせておくのも必要です。経営企画の実務の場では、常に新しいビジネスの知識を吸収する必要がありますので、勉強会などで情報交換ができる環境に自分を置くことも、人脈により可能になります。

転職活動の準備

30代で経営企画への転職を考える場合、転職活動は早めに開始しましょう。経営企画としてのキャリアプランを考え転職先候補の情報を収集、面接対策も戦略的に行いましょう。
職務経歴をまとめる際には、リサーチと分析力、実行予算管理、課題解決の経験をわかりやすくまとめるなどの準備が必要です。経営企画の経験がない場合でも、営業やマネジメントの経験を伝え、計画性、論理性について説明できる体制を整えましょう。転職に必要な資料の作成も、スキルを見せるポイントになります。時間をかけて準備しましょう。

30代で経営企画に転職した後のキャリアパス

経営企画への転職を考える際、気になるのが転職後のキャリアパスです。経営企画を目指すからには、将来的には経営陣への合流を含めた将来を考えたいものです。一般的に経営企画経験者が歩むキャリアは以下の通りです。

経営企画部門の上級職への昇進

もっとも多いのが、経営企画部署で上級職や管理職に進むことです。経験を積むことで、現状の分析に従事するだけでなく、将来の事業や組織について意見できるようなポジションに行くことも可能です。マネージャー職では、年収1,000万円を超えることもあります。ただ、会社によっては、経営企画部署採用でも、異動があるケースもあります。

経営企画在職中に会計・財務業務を行うこともありますので、日商簿記1級や中小企業診断士などの難易度の高い資格を取得する人もいます。柔軟にキャリアを考える力を持ちたいものです。

経営者に近いポジションへの転職

経営企画では、中期経営計画や年度計画、予算案の策定など経営に関わる業務を経験できます。進捗状況の把握と分析、改善を各部署と連携しながら、会社の方向性を定める重要な部署です。
経営者に近い視点で企業を見ることができますので、経営者や投資家に近いポジションへの転職も考えられます。

経営企画で蓄積した経験とスキルは、企業経営の専門職でもあるため、取締役やCFO(最高財務責任者)、COO(最高執行責任者)、CEO(最高経営責任者)などのポジションに異動したり転職したりすることも可能です。M&AやIPOなど大きなプロジェクトのリーダーを務めるなどの経験もできますので、ベンチャーキャピタルや投資ファンドなどで力を発揮することができます。

自己独立や起業

経営企画で実績を積めば、会社を成長させる資質に磨きをかけることが可能です。起業には2つの種類があります。1つは事業会社を起こすこと、もう1つはコンサルティングです。

事業会社を起こす場合は、市場分析、マーケティング戦略、成長戦略などの策定を自身で可能です。また財務管理や資金調達、投資家へのプレゼンテーションも得意分野。それらを活かし、成長企業を目指すことになります。

コンサルティングの場合は、公認会計士、中小企業診断士や日商簿記一級、税理士などの資格をもとに起業します。財務や会計を受託するだけでなく、クライアントの抱える経営課題の解決を手伝うことで、仕事が広がるでしょう。

30代で経営企画への転職を成功させよう

スタッフ部門の花形ともいえる経営企画。経営者の意向を形にするために、マーケットの情報を収集・分析し中長期経営計画を策定、事業部や営業部の目標達成を管理し評価し改善するポジションで、転職の難易度は非常に高いです。会社全体を俯瞰する資質と、財務と事業にかかわる多種多様な数字を読み取り、正確な分析と計画立案能力が求められます。

転職には、経営企画の経験者が有利ですが、財務・会計、コンサルティング、戦略立案などの職歴が有利です。中小企業やベンチャーでは経営企画の業務範囲が広いため、さまざまなビジネス分野での経験とスキルを活かすことが可能。未経験でもビジネススキルと知識が十分であれば、比較的転職しやすいです。

ビジネスについての最新の情報や知識を蓄え、経営指標の分析などの技能を磨き、計画的に転職を成功させましょう。

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株式会社WARC HRtech CSマネージャー 栗田 謙人

2021年にSYNCAのカスタマーサクセスとしてWARCにジョイン。コーポレート領域に特化し、求職者の転職支援から企業の採用支援の双方に従事し、BizDevとしても機能の企画立案などに携わる。