ノウハウ

エニアグラム・タイプ8:挑戦する人の特徴とは?強みや弱み、適職を紹介

栗田 謙人
更新日:2024/03/31

性格診断ツールとして知られる「エニアグラム」は、自分の性格を理解できるだけでなく、自分に合った職業や部署を考えるうえでも役立ちます。そのため、ビジネスにおいても活用されることが多くなっているツールの一つです。

この記事では、エニアグラム・タイプ8「挑戦する人」の特徴や強み・弱み、オススメの仕事などについて解説します。コミュニケーション傾向や仕事のスタンスも紹介しますので、就職や転職などの際に参考にして、自分にピッタリの仕事を見つけましょう。

目次
  • エニアグラム・タイプ8:挑戦する人の特徴
  • エニアグラム・タイプ8:挑戦する人の強み・弱み
    • 挑戦する人の強み
    • 挑戦する人の弱み
  • エニアグラム・タイプ8:挑戦する人の仕事スタイル
    • 困難なことに積極的に立ち向かう
    • リーダーシップを持ちチームを引っ張る
    • 強く自己主張できる
  • エニアグラム・タイプ8:挑戦する人のコミュニケーション傾向
    • 面倒見の良いリーダーとしてまとめ役になる
    • 仲間と認めた人と積極的に関わろうとする
    • 尊敬できる上司と良好な関係を築ける
  • エニアグラム・タイプ8:挑戦する人に向いている仕事
    • 教育関係
    • 法律関係
    • 医療・福祉
    • フリーランス
    • アスリート・スポーツ選手
  • エニアグラム・タイプ8:挑戦する人は自信にあふれ、面倒見の良いリーダータイプ

エニアグラム・タイプ8:挑戦する人の特徴

エニアグラムタイプ8「挑戦する人」は、自己主張が強く、エネルギーと自信に満ちあふれている人です。そのカリスマ性と存在感は天性のリーダータイプともいえるでしょう。

難しい問題であればあるほど燃えるタイプで、困難に合っても他人に頼らず自分の力を信じて物事を推し進める力を持っています。自分なりの指針を持ち、安易な妥協をしない芯の強さを持って、みんなを先導するタイプです。

人を動かしたり周囲に影響を与えることを重視し、頼ってくる人を助けたいと思います。仲間意識を大事にし、自分の仲間は徹底的に守ろうとします。面倒見がよく、度量が大きいため、部下を積極的に指導する人も多いです。

その反面、対立する人を排除したり、攻撃的な態度でやり込めるワンマンな傾向があります。さっぱりとした性格で思ったことを素直に口にするため、協調性にやや欠ける部分があり、周囲の人を敵に回すこともあるでしょう。

感情的に反応する傾向があり、人に気持ちを伝えるのが苦手という面もあるため、無意識に相手を傷つけることもあります。

エニアグラム・タイプ8:挑戦する人の強み・弱み

挑戦する人がどのような強みや弱みを持っているのか見てみましょう。

挑戦する人の強み

挑戦する人の強みは、強烈なリーダーシップを持っていることです。持ち前の行動力で困難なことに挑み、即断即決の決断力で達成します。自信に満ちあふれ、有言実行する姿にカリスマ性を感じ、周りには自然に人が集まってくるタイプです。

職場でも困難なテーマを自ら選び成功に導くため、周囲を巻き込んで行動できる人と信頼されるでしょう。また、仲間を守るのは自分の責任と思っているため、全力で仲間を守ってくれます。

物事の筋や理屈が通っているか見抜く目を持っていることや、困難なことに対しても冷静に考え、判断する力もある点も強みといえるでしょう。情熱や活力があり、頭の回転が速く、戦略に長けているなど優れた能力を多く持っているタイプです。

挑戦する人の弱み

挑戦する人は、自分が認めた人や組織は守ろうとしますが、反対にそれを脅かす存在や、自分を認めないものに対しては徹底的に攻撃する一面を持ちます。自分の強さを誇示し、弱さを隠そうとする気持ちを持っており、人に指示や支配されることを嫌います。

そのため、尊大で人を見下すように振る舞ってしまうことがあり、相手の機嫌を取ったり、謝罪することも苦手です。周囲に厳しすぎて怖い印象を与えてしまうこともあるでしょう。

挑戦する人は、感傷的で優しい内面を表すことを良しとしないため、ストレスがたまると人と関わることを避けようとします。そのようなときは、心を開ける友人や家族との交流など、対等な交流によってリセットする時間が必要です。

エニアグラム・タイプ8:挑戦する人の仕事スタイル

挑戦する人の強みや弱みは仕事への取り組み方や進め方にも影響します。ここでは、挑戦する人の仕事スタイルについて解説します。

困難なことに積極的に立ち向かう

挑戦する人は、困難なことに立ち向かうことにワクワクする気持ちを持ちます。困難に立ち向かい達成することは、他者よりも優れていることの証明となるため、自ら難しいテーマやノルマに積極的に関わろうとするのです。

人に頼るのが苦手で何でも自分でやろうとする傾向があり、成し遂げるだけの能力や頭の回転の速さを持っています。一方で、絶対の自信を持っているのに自分を否定する人がいたり、正当に評価してくれないと感じると、優位性が保てずストレスを溜めてしまいます。

リーダーシップを持ちチームを引っ張る

挑戦する人は、親分肌な人が多く、どんな組織でも成功するためにチームを引っ張って目標を達成しようとします。面倒見がよく、自分が正しいと思うことを指示することもできるため、最短で目標を達成する方法を考え、チーム全体で達成していきます。

ただし、自分に反抗したり、弱いと判断したメンバーには冷たい態度で接する一面も持っており、切り捨てるような行動を取ったり、攻撃的になるのが難点です。

強く自己主張できる

挑戦する人は、自分の能力に自信があり、自分の意見を遠慮なく相手にぶつける傾向があります。自分が正しいと信じることを積極的に発信し、有能であることを認めさせることに重きを置くからです。

自己主張が強く声が大きいため、それに従う人がいる反面、それが議論の妨げになることもあります。相手の気持ちを考える視点がなく、自分の意見を押し通す姿勢は周りをうんざりさせることにつながります。

エニアグラム・タイプ8:挑戦する人のコミュニケーション傾向

挑戦する人の強みや弱みは人間関係にも影響します。このタイプがどのようなコミュニケーションを取る傾向があるのか解説します。

面倒見の良いリーダーとしてまとめ役になる

挑戦する人は、自ら困難なことに挑戦し、達成して人から支持されることに喜びを感じます。仲間への面倒見も良く相手の考え方を尊重しつつ、リーダーシップを発揮し、目標達成に導くために行動する力をもっています。

判断力もあり、何でもソツなくこなすタイプなので、チームのまとめ役として信頼され、重宝されるでしょう。

仲間と認めた人と積極的に関わろうとする

挑戦する人は、義理人情に厚いという特徴があり、仲間と認めた人とは積極的に関わりを持つ傾向があります。職場の同僚や部下などと良好な関係を築くために、飲み会や休日のレジャー、趣味の時間など仕事の時間以外も仲間と過ごそうとします。

自分を認めない人から受ける不快感を、仲間と楽しく過ごすことで払拭したいと考えるタイプです。そのため、一部の人と仲良くしすぎると、職場内で敬遠されることもあるかもしれません。

尊敬できる上司と良好な関係を築ける

挑戦する人は、リーダーでありたいと望むため、自分の上司に対しても自分を引っ張る尊敬できる存在であることを望んでいます。上司が尊敬できる存在だと感じれば、遺憾なく力を発揮し、全力でサポートし、良好な関係を築いていくタイプです。

ただし、不満があると黙っていられず、上司であっても敵対することを恐れない面があります。お世辞を言ったり、人の機嫌を取ることは苦手なため、そのような態度を暗に要求する上司とは相性が悪いと言えます。

エニアグラム・タイプ8:挑戦する人に向いている仕事

挑戦する人は、高い能力を持っており、チャレンジ心・独立心が強く、組織のリーダーや起業家などに多いタイプです。自身の裁量権が高く、実力主義な仕事が向いています。ただし、トップに立つとワンマン経営になりがちな点には注意が必要です。

教育関係

挑戦する人は、面倒見がよく頼られると力を発揮するため、教育関係の仕事が向いています。勤勉でリーダーシップもあるため、指導する立場に立つと円滑にみんなをまとめることができるでしょう。

たとえば、教師、幼稚園教師、保育士、塾講師、大学教授などがあげられます。生徒の成績次第で優劣がつく塾講師などは、はっきり自分の能力が認められるため、モチベーションを持って働くことができるでしょう。

法律関係

挑戦する人は、冷静に周りを見て判断する力があるため、法律関係の仕事が向いています。
法律関係の仕事では相手に合ったベストな答えを導き出す必要がありますが、挑戦する人であれば相手の抱える問題を理解し、最適解を提示することができるでしょう。

たとえば、弁護士、行政書士、司法書士、社会保険労務士などの職業です。自分の意見を堂々と発言できるため、弁護士など大勢の前で答弁する仕事なら、やりがいを持って行うことができるでしょう。

医療・福祉

挑戦する人は、人の気持ちを敏感に察知できるため、医療・福祉関係の仕事にも向いています。自分は強い人間であり、弱者を守る立場であるという意識が強いため、責任をもって守ろうと行動します。バイタリティもあるため、夜勤が続くようなハードな仕事も苦になりません。

医者、看護師、獣医師、社会福祉士、ソーシャルワーカー、介護福祉士などがオススメです。配置人員の少ないソーシャルワーカーなどは、自分の裁量権が大きいため働きやすい職種の一つといえるでしょう。

フリーランス

挑戦する人は、自由に行動することを好み我が道を突き進むため、フリーランスが向いています。我が強く、愛想の悪い所もあるため、接客や受付、営業など対面の仕事よりも、手に職を持って働く仕事に適性があるでしょう。

たとえば、Webライター、Webデザイナー、プログラマーなどがオススメです。自分のやり方で仕事を進めつつ、チームとしても働くような職域で力を発揮できるでしょう。

アスリート・スポーツ選手

挑戦する人は、目の前の壁を乗り越えることに喜びを感じるためアスリート・スポーツ選手が向いています。努力家でエネルギッシュな面を発揮し、自分の力を信じて活躍していけるでしょう。

その他、会社を発展させるという大きな目標に向かっていく起業家などにも向いています。
自分を信じ尊重してサポートしてくれるような人と仕事に取り組めば、仲間を守るために力を発揮しながら活躍できるでしょう。

エニアグラム・タイプ8:挑戦する人は自信にあふれ、面倒見の良いリーダータイプ

エニアグラムタイプ8「挑戦する人」は、自己主張が強く、困難に立ち向かうエネルギーを持ったリーダータイプです。難しい課題に立ち向かい成功することで、人から認められることに重きを置いています。

さっぱりとした性格で面倒見がよく、一旦仲間だと思うと全力で守ろうとします。その反面、自分を認めない人や対立する人は、攻撃的にやり込める面があるのが難点です。

仕事においては、チャレンジ精神を活かせる裁量権の高い職場や、実力主義な職業に適性があります。挑戦する人は、優れた能力をたくさん持っており、仲間を大切にできるため、さまざまな分野で活躍できるでしょう。

この記事を参考に、自分に合った職業を見つけて、就職や転職に役立ててください。

株式会社WARC HRtech CSマネージャー 栗田 謙人

2021年にSYNCAのカスタマーサクセスとしてWARCにジョイン。コーポレート領域に特化し、求職者の転職支援から企業の採用支援の双方に従事し、BizDevとしても機能の企画立案などに携わる。