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ネットワークスペシャリスト試験とは?難易度や取得するメリットを解説!

更新日:2023/12/05

ネットワーク関連の業務に携わっている人の中には、ネットワークスペシャリスト試験にチャレンジしたいと考える方もいるでしょう。ネットワークスペシャリスト資格は国家資格であり、取得するとさまざまなメリットがあります。

この記事ではネットワークスペシャリスト試験の基本情報や難易度、取得するメリット、どのような人が取得するといいのかなどを解説します。難易度の高い試験ですので、しっかり試験対策して、資格を取得し、上級エンジニアを目指しましょう。

目次
  • ネットワークスペシャリスト試験とは?
    • 試験の概要
    • 試験内容
      • 【午前Ⅰ】出題範囲
      • 【午前Ⅱ】試験範囲
      • 【午後Ⅰ】試験範囲
      • 【午後Ⅱ】試験範囲
    • 資格試験を受験すべき人
  • ネットワークスペシャリスト試験のメリット
    • 転職・就職で専門性をアピールできる
    • 責任感のあるポジションで活躍できる
    • 国家資格の一部免除がある
  • ネットワークスペシャリスト試験で年収をあげる方法
    • コミュニケーション能力や英語力を鍛える
    • 世界が認める高い水準での知識と技術力をつける
    • 経験を積み大企業に転職
  • ネットワークスペシャリスト資格を取得して、上級エンジニアとして活躍しよう
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ネットワークスペシャリスト試験とは?

ネットワークスペシャリスト試験は、国家資格である情報処理技術者試験の中でも高度区分試験に当てはまる、専門性の高い試験です。受験者は、ネットワークを活用したシステム構成や保守に関する知識とスキルを保有しているかが評価されます

ネットワークスペシャリスト試験に合格したエンジニアは、ネットワーク構築や運用において中心的な役割を担うことが求められ、リーダーとして活躍が期待されます。ネットワークシステムはさまざまな業界で活用されていますので、ネットワークスペシャリストの活躍できる分野は豊富にあり、将来性の高い資格の一つです。

参考:IPA 独立行政法人 情報処理推進機構「ネットワークスペシャリスト試験」

試験の概要

ネットワークスペシャリスト試験のスケジュール、受験料、などは以下のようになっています。

項目 概要
受験資格 なし
受験料(税込み) 7,500円
受験票の発送 試験日の約2~3週間前
試験日 春期(4月)の年1回実施
試験会場 受験票で確認
返金対応 なし
合格発表 6月下旬ごろ
合格証書 合格発表から約2週間後に発送
主催 独立行政法人情報処理推進機構(IPA)

試験は年に一度、4月頃に実施され、休憩をはさんで午前Ⅰ試験、午前Ⅱ試験、午後Ⅰ試験、午後Ⅱ試験の4つに分けて1日で行われます。4つの試験すべてで基準点をクリアできると合格です。

ネットワークスペシャリスト試験は情報処理技術者試験の中でも「高度区分試験」に分類されるため難易度は非常に高く、合格率は約10〜20%程度となっています。

受験資格は特に定められておらず、誰でも受けることが可能です。しかし、出題レベルは非常に高いため、実務経験があり、専門家として活躍し下位者を指導できるリーダーが対象者となっています。

試験内容

4つの試験の試験時間や出題形式は以下の通りです。

午前Ⅰ 午前Ⅱ 午後Ⅰ 午後Ⅱ
試験時間 9:30~10:20 (50分) 10:50~11:30 (40分) 12:30~14:00 (90分) 14:30~16:30 (120分)
出題形式 多肢選択式 (四肢択一) 多肢選択式 (四肢択一) 記述式 記述式
出題数 解答数 出題数:30問 解答数:30問 出題数:25問 解答数:25問 出題数:3問 解答数:2問 出題数:2問 解答数:1問
合格基準 60点/100点満点 60点/100点満点 60点/100点満点 60点/100点満点

午前Ⅰ・午後Ⅱ試験ともに、出題形式は多肢選択式(四肢択一)です。基本的な問題が多い午前Ⅰ試験に比べ、午前Ⅱ試験は深い知識を要求される専門性の高い問題になっています。

午後はⅠ試験・Ⅱ試験ともに記述式で、出題された大問の中から選択して解答します。

試験時間の配分は、午後の記述式問題に多くの時間が取られており、難問となっているため、合否を分ける大きなポイントと言えます。合格の基準点は4試験とも100点満点中60点以上です。すべての試験で基準点をクリアしなくてはならず、後半は特に集中力を切らさないようにしましょう。

【午前Ⅰ】出題範囲

午前Ⅰ試験ではネットワークに関する基礎理論や経営戦略、企業と法務などの分野から30問出題されます。午前Ⅰ試験は高度区分試験で共通となっており、応用情報技術者試験の問題から抽出されるため、難易度はやや低くなっています。

テクノロジ系・マネジメント系・ストラテジ系のぞれぞれの分野から広く浅く出題されるので、網羅的に学習するようにしましょう。問題はおおむねテクノロジ系17問、マネジメント系5問、ストラテジ系8問程度の割合で構成されています。

応用情報技術者試験の問題からの流用が多いため、応用情報技術者試験の午前試験の過去問を繰り返し解くことで効果的に対策できるでしょう。

また、午前Ⅰ試験については以下の特定の条件を満たすと免除されます。

  • 応用情報技術者試験に合格後、2年以内であること
  • その他の高度区分試験に合格後、2年以内であること
  • 2年以内に受講した高度区分試験の午前Ⅰ試験で基準点以上を取得したもの

免除された場合は試験開始が10:50になるため、余裕を持って会場に向かえます。

【午前Ⅱ】試験範囲

午前Ⅱ試験ではネットワークを中心とした技術的な問題が出題されます。出題範囲は、コンピュータ構成技術、システム構成技術、ネットワーク、セキュリティ、システム開発技術、ソフトウェア開発管理技術の6つの分野になっています。

試験形式は午前Ⅰ試験と同じ多肢選択式(四肢択一)のマークシート形式です。試験内容は、ネットワーク分野が50%以上、セキュリティ分野が約25%で、この2つで約80%を占める割合になる傾向があります。この2つを重点的に学ぶと効率的に試験対策できるでしょう。

【午後Ⅰ】試験範囲

午後Ⅰ試験は、ネットワークに関する深い知識が問われます。出題は3つの大問から2つを選んで、記述と語句の穴埋めで解答する形式です。実際に業務で扱うような状況を想定したシナリオ問題で、問題文が非常に長文なため、内容の理解には時間がかかるでしょう。

設問を先に読み、問われている内容を把握するようにすると効率的です。また、適切な文章を書くことも重要で、文章力がないと減点されます。読解力を磨き、短い文章でわかりやすく簡潔に書けるように練習しましょう。

【午後Ⅱ】試験範囲

午後Ⅱ試験では、ネットワーク分野の企画・開発、技術要素、運用・保守・管理などのさまざまなケースを想定した文章問題が出題され、実務対応能力が問われます。ここでは長文の問題を読み解く力と、文章の作成力が必要になります。

ネットワークシステム構成を短時間で理解せねばならず、時間配分が重要です。午後Ⅰ試験と同じく、設問を確認してから問題文を読むのがおすすめです。

試験対策には過去問を活用し、読解力を養い、模範解答のパターンを把握しておきましょう。得られた解答を適切な文章にしたり、長文を書く文章力も鍛えておいてください。

資格試験を受験すべき人

ネットワーク関連の職種で働いている人や、将来的に上流エンジニアを目指している人にとって認定試験はスキルを証明する手段になります。特にインフラ系ではネットワークスペシャリストの需要が多く、転職する場合は大変有利になります。

資格を取得することでクライアントや上司から信頼を得ることができるので、昇進やキャリアアップしたい人にもおすすめです。また、すでに応用情報技術者資格やCCNP認定資格を所持している人が、上位資格にチャレンジしたい場合に取るべき資格の一つでもあります。

応用情報技術者資格があると、午前Ⅰ試験が免除となりますので、その分受験に対するハードルも低くなるでしょう。

ネットワークスペシャリスト試験のメリット

ネットワークスペシャリスト試験は国家資格の中でもレベルの高い難関試験です。その分、取得するとさまざまなメリットがあります。転職やキャリアアップを目指して受験を考えている方にとっては、メリットが大きいとモチベーションアップにつながりますので、重要なチェックポイントです。

転職・就職で専門性をアピールできる

難関であるネットワークスペシャリスト試験に合格した人は希少性も高く、転職・就職の際には高いアピールポイントになります。特にインフラ系エンジニアは需要が高くなっています。

ITやネットワークに関する知識やスキルがどの程度あるのか、経験や実績以外で証明することは難しいものです。その点、ネットワークスペシャリストを取得すると、ネットワークを設計・構築・運用・保守するために必要な高度な知識やスキルを持っていることの証明になります。

また、試験は誰でも受けられますので、現場でも経験がない人も受験できます。未経験者であっても試験に合格することは転職活動に有利に働くでしょう。

責任感のあるポジションで活躍できる

ネットワークスペシャリストは重要なポジションを任されやすい職種です。

資格を取得すると設計や構築などの上流工程においてチームのトップとして指導・指揮するポジションにステップアップが可能になります。上流工程を担うことができれば、上級エンジニアと認められ、大きなやりがいを持って活躍できることでしょう。

また、ネットワークスペシャリスト資格は、官公庁などのプロジェクトの参画条件となっていることもあり、大きなプロジェクトを手掛けたい人にとって取得する意味は大きいでしょう。経験を積んでビッグプロジェクトに参画できれば、より責任のあるポジションで活躍できるようになります。

国家資格の一部免除がある

ネットワークスペシャリストを取得すると、ネットワークに関する深い知識が得られ、スキルアップできるだけでなく、キャリアアップも目指せます。

ネットワークスペシャリスト試験の合格者は「ITコーディネータ」などIT系の試験で一部科目が免除されます。また、「弁理士」「中小企業診断士」「技術士」などの国家試験でも一部科目が免除となるため、知名度のある難関資格であっても取得がしやすくなるでしょう。

ダブル取得することで両方の分野での知識が認められ、「ITやネットワークに強いコンサルタント」など専門性の高いキャリアが目指せます。

ネットワークスペシャリスト試験で年収をあげる方法

ネットワークスペシャリストとして年収をさらに上げたい場合は、IT業務以外の知識やスキルを増やすのがポイントです。幅広い知識やスキルを身につけ、市場価値の高いエンジニアを目指しましょう。ここでは大企業に転職したり、世界水準の資格試験を受験し、さらなる高みを目指す方法を解説します。

コミュニケーション能力や英語力を鍛える

ネットワークスペシャリストは上級エンジニアですので、マネージャーやプロジェクトリーダーになることが多くなります。チームのトップとして指導・指揮していく業務上、取引先や上司・部下との人間関係も重要になってきます。

業務を円滑に進め、信頼を得るためにマネジメント能力やコミュニケーション能力を鍛えましょう。知識やスキルだけでなく、マネジメント能力やコミュニケーション能力があると、ビッグプロジェクトにも参画できるようになり、年収のアップが期待できます。

また、IT業界の中でも外資系や、アメリカ・中国などの海外の企業の方が年収は高くなっています。英語力をつけると海外のプロジェクト参加も夢ではありません。コミュニケーション能力や英語力を高め、国内でも海外でも活躍できるようになり、年収アップを目指しましょう。

世界が認める高い水準での知識と技術力をつける

国家資格であるネットワークスペシャリストと他の資格を合わせ持つことで、よりエンジニアとしての市場価値は高まります。世界的にも高い人気のあるシスコ技術者認定であれば、グローバルにビジネスを手掛ける大企業や外資系企業などでも評価が受けられるでしょう。

シスコ技術者認定試験はアメリカのシスコ社が認定する民間のネットワーク資格で、日本以外の国でも通用する実用性のある資格です。まずはプロフェッショナルレベルのCCNPを取得し、深い知識や高い技術力を身につけ、年収アップにつなげましょう。

経験を積み大企業に転職

同じネットワークスペシャリストでも大企業になるほど年収は高くなります。ただし、転職となると資格以外に実務経験も重視されます。ビッグプロジェクトなどの経験を積み、実績を作って大企業に転職できれば年収は大きくアップするでしょう。

また、官公庁の案件ではネットワークスペシャリストの数が入札条件となるため、入札に参加したい企業では資格を持つ人は優遇されます。実務経験やどのようなプロジェクトに関わったか整理しておくと企業へのアピールもしやすいため、転職の際には重要なポイントとして準備しておきましょう。

ネットワークスペシャリスト資格を取得して、上級エンジニアとして活躍しよう

ネットワークスペシャリスト試験はIT系の国家資格の中でも難易度が最上位の難関資格です。取得することで自身のネットワークに関する知識やスキルの証明となり、キャリアアップや年収アップにつながります。プロジェクトのリーダーとして活躍できるようになり、やりがいも大きなものになるでしょう。

ネットワークエンジニアや情報システム部門に所属している人にとっては大きなメリットが得られますので、ぜひ取得を検討してみてください。ネットワークスペシャリストを取得して、上級エンジニアの仲間入りをしましょう。